で、ついでに寄ってみた犬鳴峠の登山道入口と新道トンネル。この辺も何か出るらしいんだけどこの日は何も居ませんでした。



 こっちが悪名高き旧道。なんつーか馬鹿が入り込んで遊ぶモンでシャッターしてあるのにそこをこじ開けて遊ぶ馬鹿が居て完全に悪循環。まぁ犬鳴峠のアレな話に関してはこことかこの辺を参考にしてみるとヨロシ。ジモピーから言わせて貰えば単なる古い道なんだけんど、まぁ色々起ってっからなぁ・・・。


 ではここで、犬鳴峠で知人が経験した実際の怪談でも一つ。

 
 そいつはテコンドーの後輩で、練習にあまり出てこんのだが、まぁ気の良い奴なんで皆からは好かれてた奴なんだが、こいつが練習の帰りにバイクで一人で犬鳴峠の探索に出たらしい。
 この辺は写真を見れば判る通り街灯も民家も殆ど無い。新道も遥か下になるんで光はバイクのライトのみというバッチリのロケーションの中、音楽を聴きながら旧道トンネルへと向かっていったそうだ。

 
 (なんだ、何も出ないやん・・・)
 

 そう思いながらふと後を向くとそこにはいつのまにか女性の姿が。
 肝を冷したそいつは慌ててバイクに飛び乗ると、女性とは逆方向・・・つまり、旧道の奥へと走り出したらしい。荒れた道を可能な限り飛ばし、トンネル手前の少し広まった道まで来ると、確認の為に後を振り向く・・・


 ・・・追って来る姿が見える。


 この時間(本人曰く2時過ぎ)に一人で暗いこの道に居るのも変だし、もし何かの遭難者なら声くらいかけるだろう。しかもよくよく見ても何故か顔が見えないというオマケつき。街灯が無いのに姿だけははっきり見える等「嗚呼、これはアレだな」と瞬時に肝を据えたらしい。・・・ならばやる事は一つ!!


 その後輩は、バイクを止め
 エンジンを切ってキーを抜き
 暗く光の落ちた山中で大きく息を吸い・・・


 「いぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁああああ!!!」
 裂迫一閃・・・幽霊に向かって走り出し
 


 幽霊に飛び蹴りをかました。



 

 無論突き抜けて下の道まで滑り落ちたそーですその馬鹿は。(しかも足骨折のオマケ付き)
 病院でそいつの話を聞いた皆は口を揃えて「幽霊蹴れんかったのはお前の気合いが足りん所為だ。」と言うたそーだ。



 閑話休題
 旧道上って上の方で畑仕事してたおっちゃんと少し話して「この先は行き止まりじゃよー?」って聞いてその場でUターンし、犬鳴峠を後にしました。ああ面白かった。


 

 で、最後の目的地の猪谷ダムへ到着。下のほうでは子供連れの家族がスゲェ数遊んでたんで、その辺の木陰でちょっち休憩。

 

 折角持ってきた堅パンと新しくかった水を飲む。やっぱりこれって食い物食ってる音じゃねぇよなぁっていうガリッゴリッっちゅう音を響かせながら完食。あぁ堅ェ。


 この日は最終的にこのダムの上のほうでボーっとする。セミの声や山風の音を聞いてると、『もう夏も終わりだなぁ・・・』とかしんみり思ったり。まぁ今日一日は夏らしい1日でした。


この日の冒険はこれにて終了。