東洋医学ってなに?

今の医者がやってんのは西洋医学なんスよ。切ったり貼ったり薬売…打ったりして治すアレ。これは欧州を中心に西洋で発達した医学でして、戦争によって発展したとかしないとか。取り敢えず「悪い部分を治しゃ万事OK(誇張してます)」っていう考えの元に展開してますので、理論的でわかりやすいのが特徴っつったら特徴になるのかのぅ。
で、此処から問題の東洋医学なんですが、日本の鍼灸師が使ってるのは厳密に言えば世界で言われてる東洋医学とはちょっち違うんですよねぇ実は。世界で言われてる「東洋医学」っていうのはTraditional Chinese Medicine(伝統的中国医療)のことでありまして、日本で普遍的に使われてる東洋医学とは少ぅし趣きが違うっぽいのですよ、奥さん。いや、日本のも古典から出てることは確かなんですけど、どーも微妙に違うんだよなぁ・・・
まぁ、昨日も言ったんですけど大きく違うのは東洋医学が「経験医学」だと言う部分かなぁ。つまり理論の証明ができてない部分が多いのデスよ。「ココをアレすりゃアソコが治る」みたいなのを4000年積み重ねてきた集大成が東洋医学というわけです。普通の人が理解できない部分もココだと思う。科学的に解明されてないんだもん。魔法と同じだよな、魔法。俺たち鍼灸師もはっきし言えば、専門用語なしに詳しく説明できません!あ、神経ブロック系とかゲートコントロール理論とかは別よ?アレは新しい理論だし。
でも、ラジオの構造とか電気の正体は知らなくてもスイッチ入れれば音は出る。鍼灸師は鍼を刺しまくるわけで御座います。いっとき刺さねぇと禁断症状でますし。いや、マジで。

中国と日本の鍼の違いは?

全ッ然違うッス。もう李書文李猛虎くらい違う。
先ず先にも述べた通り使う術式から違うのですよ。同じ経絡治療にしても向こうの方はバリンバリンに古典に基づいて発展してますし、自分勝手に鍼理論作って打ってる奴ぁあんまりいない(日本には結構コレが多い)それに日本は「鍼管」という特殊な道具を使うことによって、より細い鍼を低刺激で刺入することに成功したのですよ。(だから補法に特化したと言えなくも無い)ですから、中国の鍼と比べてみると

中国鍼→太い、長い、基本的に痛い、結構血が出る、医者が打つ、何でも効く
日本鍼→細い、短い、基本的に低刺激、鍼灸師が主に打つ、肩こり腰痛がメインに来る

…こう並べてみると「ジュニア鍼」つぅか「お子様鍼」つぅか…いと日本的(TT
中国の鍼師っていうのは所謂「鍼灸医」になりまして、立場的には医者と一緒かそれ以上。病院にも「内科・外科・鍼灸科」みたく区分してあって社会的地位も高いです。日本は…まぁ専門学校出て試験受かれば開業できるし、医者ほど勉強してないと思うぞワシは。だからか結構医者に比べると社会的地位は月とスッポンですなぁ。HAHAHA、だからと言って治らんわけじゃないし、整形外科あたりで匙を投げられた患者さんが治ったりもするんで侮れんのですよ、ていうか侮らんでください。ユーアーウェルカムっユーーアーーウェルカーームッッ