ギリシアと中国は違う国

昨日は「五材」について書きましたが覚えてるかな〜?(ハーイ!)じゃ、今日はそこから五行学説について引っ張っていくね〜お兄さんの言うことをしっかり聞いてね〜…返事無ェな。
閑話休題、世界には色々と哲学がありその一つに五行があるわけなんですが、五行には一つの特徴があります。それは「気」という概念が先に存在した為に、ギリシアの原子論とか中東の四大精説(地・水・火・風)が物質の構成元素を顕したのに対して、「先ず気がな無いとはじまらねぇ」の中国では「木火土金水」を全て気とし、有形化したものが「五行」と考えたわけです。さて、ここでワンポイント。これを知ってると知らないとではこれからの考え方が全然変わりますのでご注意を。

五行とは五種類の気のことである。

木は木、火は火に代表される気のことなのです。
…因みにコレを発見したのが鄒衍(すうえん)。紀元前3世紀くらいのことですな。他にもこの理論の中で「相勝(相克)」の関係を見つけ出して国家間の戦争理論に発展させたりとゴンタもしたようですが、この理論が花開くのは奏漢時代に陰陽理論と結びつき、更には前漢時代の『淮南子』で「相生」が主張されてからになります。長ェよ中国。

★日本と中国も違う国

で、この五行説東洋医学として発展していくわけですが、それが医学として応用されだしたのは前漢後漢時代と言われてます。鍼灸もこの辺を契機にして開発されだすのですが…ここで一つだけ注意点。五行学説は中国の風土に合わせて立案・発展してきた学説だと言うことを忘れてはならんのです。つまり日本では完全に合致しないと言うこと(結構こじつけもあるしな)を頭において運用しないと痛い目みるzeと言うことなのね。だから、考えてる鍼灸師と考えない鍼灸師の腕の差が出てくるんですけどね。


今日はこの辺で拍子木しときます。次回は五行学説の内容を突っ込みますね。さて、筋トレしないと〜(Fade Out)