帰結新駅

 さて、前回で器となる「陰陽五行」について解説してきたんですが、これから医学的な内容に移るにあたってもう一つ重要な学説が存在します。それが最初の頃に触りだけ語った「気・血・津液」の学説です。

☆気の種類は結構ある。

 気血津液は臓腑・器官・経絡なんかの生理活動を動かすガソリンのことであります。
 まず気の働きなのですが、新陳代謝を推し進める働き(推動作用)、体熱の発生と保温(温煦作用)、疾病の原因から身を護る働き(防御作用)の3つ。
 血は血液を指し、津液は体内の正常な水分の総称で、液状で濡養・慈潤作用を行ってます。
 んでまぁ、臓腑(臓腑学説についてはもう一寸後でね)はこいつら3つに頼らんと生理活動を行えず、この3つは『精』から作られている、というわけです。言うならば、
精=石油
気・血・津液=ガソリン
臓腑=エンジン

 と、言う感じですな。

☆ちょっとまて

 ここまで書いてきて、賢明なる紳士淑女の諸君なら「あれ?その『精』ってなんや?」と疑問に思うはず。そう、これから話すのはその石油のお話。『精』は、これもまた2つに分けられます。そこ、「えー?」とか言わない!これも判りやすく説明したるから。

 この、石油こと『精』とは2つに分類されます。
Θ両親より生まれた時にもらう精=先天の精
Φ水穀(食いモン)から作られる精=後天の精
 「先天の精」は両親より受け継ぎ、人体の諸器官の構成・成長を司る非常に大切な精で、五臓の一つ『腎』にしまわれて発育・成熟・生殖なんかを起動させるものです。因みに使った分は減りますが「後天の精」より補給されて枯渇することはありません。・・・がッ、もし無くなると死にます。(マジ)
 「後天の精」は呼吸や飲食物より作られてる精で、色々な種類の気(営気・衛気・宗気・・・これも後でね)や津液・血の素となります。だからしっかり飯食って正しい呼吸を行う事が健康への第1歩な訳ですな。・・・中国人は朝っぱらから太極拳やって何でも食う・・・健康な訳だ・・・←問題発言。


 むぅ、もうちょっと説明したかったんですが時間足りず!続きはまた後日に。