五臓突入

 さて、今日から五臓の一つ一つについてお話していきます。んでも「五行」や「陰陽」「気血津液」との絡みがありますんでその辺も留意して勉強していきませうね♪

☆心は神

 最初に説明するのは「心」。所謂「心臓」の語源となった臓です。こいつの働きについて説明していきます。

  • 1.心は神を蔵し、五臓六腑を統括する。(邪客篇/霊枢)

 「神」というのは人体の機能を統括・支配するものとされ、拍動・呼吸・知覚活動・思考等を支配し、手足の運動や顔の表情・言語表現などを正しく行わせると言われています。(六節蔵象論篇/素問)こいつを蔵していると言われるのが「心」であり、そこから「君主の官」「五臓六腑の大主」とも呼ばれる重要な臓で精神活動・知的活動(動作・言語・表情等)・無意識的活動(拍動・消化吸収・排泄等)を適切に行うとされます。

  • 2.心は血脈を主る。(痿論篇/素問)

 心は、前に説明した「血」を「脈」を介して全身に隈なく運行させて体中の器官の活動を助けます。また顔の色つやはダイレクトに血脈を反映するとされてるんで、『心の状態は顔色に出る(五臓生成篇/素問)』とも言われます。

  • 3.心は舌に開く(陰陽応象大論篇/素問)

 心は舌の運動を支配して、味覚もこいつがメイン。さっき書いたように「言語」なんかも心(神)が支配すると言う事から、舌に心は開くとされてます。開くってのはワシもわからん。だってノートに書いてあんだもん…

  • 4.心の液は汗(五隆津液別篇/霊枢)

 五行で言うと心は火に当てはまるとされており、心がしっかり働いとる時はしっかり汗が出るとされます。


 ここまで書いてみますと「病理」的な話も出来るようになるんですが『心』が不安定だと、

  1. →意識の混濁・自律神経系の不安定
  2. →脈拍の異常・血の巡りの悪化に伴う各器官の疾病発症(顔色が悪くなる)
  3. →味覚異常・言語障害
  4. →無汗・異常発汗(自汗)  

 といった症状として表れるというわけです。

☆心胞が心配

 また、前回に「五臓+1(六臓)」として書いた「心胞」は、この『心』を包んで保護するとされ、喜怒哀楽を発露させるとされます。神は損傷されると去って死となると言われており(邪客篇/霊枢)、これを護るためにバリヤー感覚で心を包んでいるとも言われてます。中国人ってバリヤー好きな。ですからまぁ、現代東洋医学では心臓病は心胞経の病気と考えてます。バリヤーがおかしいと内側に入られるって事ですな。


 取り敢えず「心」については以上。
 次回は多分「肝」について書きます。OVER〜(グッタリ)


[健康]
★昨年のHIV感染・発症 初の1000人台
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050127so11.htm
…キヲツケヨウネ。


★止血剤での使用盲点 薬害対策に遅れ
http://www.yomiuri.co.jp/features/hepatitis/200412/he20041211_01.htm
もう現代の基礎知識的な兆しを見せてます薬害。皆さんも知っておきましょう。


★自宅での喫煙もクビ 米企業が4人解雇
http://www.asahi.com/health/life/TKY200501260256.html
なんかここまで来るとスゲェな…禁煙はお早めに。