ちょっち復習と伏線
さて、前回までで五臓のうちの3つ、「心」「肝」「脾」まで行きました。「心」は精神・意思系と血脈管理、「肝」は判断力・計画性系と血の貯蔵&筋肉の管理、「脾」は栄養の吸収(後天の精)&津液の製造と統血(血が漏れるのを防ぐ)作用…ここまでの説明をしたと思います。OK?忘れた人は→のメニューの「東洋医学」を選んで復習しときましょうね。ワシもさっき見ました。
☆肺に願いを
で、今日は「肺」行きます。
肺ってのは、皆さんのイメージではどんなんでしょうか。取り敢えずの一般的な先入観では「呼吸器」というのが普通だと思います。酸素を吸って二酸化炭素を吐く…HAHAHA!そんな馬鹿な。肺の真の働きは…これだ!
肺の働き:宣発・粛降を主る。
…
…えー、ちょっとまってね…(国語辞典にも載ってねぇ…)
あ、あったあった(何が)。
えーとね、「五臓生成篇&陰陽応象大論篇/素問」によりますと…「肺は呼吸を通じて天の陽気を体内に取り入れ、脾が生成した飲食物の地の陰気と合わさって宗気・衛気・営気・津液・血となる。」
…謎は全て解けた!
では、恒例の箇条書き覚えのコーナー!
- 肺は天の陽気を呼吸によって体内に入れる
- 取り入れた天の陽気を、脾が作ってよこした地の陰気と足して、各気と血・津液を作る
- で、その中で宗気は肺で働くし、営気と血は脈中を行く筈だから…衛気と津液が肺の働きよって全身に送られるってワケ
とまぁこんな感じで「心」が血を、「肺」が気を、この両方が相まって気血を全身に送ってやっと全ての臓腑の生理活動が営まれるって事ですな。その辺からか東洋医学では、「心」を『君主の官』、「肺」を『相傅(大臣の意)の官』と呼んだりもします。
行き着くと西洋医学と結構似ているって言う事も興味深いですけど、取り敢えずは肺はここまで。次回の更新はできるだけ早くします(TT