姑獲鳥の一番長い夏

 以前本バトンの時にも書いてた「姑獲鳥の夏」が映画化してたんで見てきました。以下ネタばれ注意の方向で。

 取り合えず「あの原作をまとめるのは無理だろな」と考えてたんですが本当に無理だったようで前半は人物像の紹介も誰が誰だかの説明も無しのターボっ振りで暴走。原作読んで無ェ人間は先ず此処でアウトだが、ここから更に速度を上げてあっという間に登場人物勢ぞろいである意味素ン晴らしい展開を見せます。中盤に入るともうダラダラと登場人物が状況説明を繰り返すだけのグダグダ映画で映像的にも魅せる部分は皆無。なんかここまで切ない気持ちにさせられたのは出所不明のVシネマ「帝都物語外伝」で背中に出来の悪い加藤の人形背負って歩き回ってた西村和彦見た以来です。まぁ、そんなこんなで途中(最初からと言う説も)で映画の出来は諦めて最後のシーン・雨の中で関口とウブメ涼子のやり取りの映像美だけに望みをかけて見てたんですが・・・おかんを蹴倒して走り出す涼子に唖然、更に雨降らずに爆発炎上し出す病院にも唖然、更に更に落ちていく涼子がガッシャーンと音を立ててガラスの温室に突っ込む姿を下のカメラが明確に捉えて・・・(涙で前が見えない)

 映画終わった瞬間に「くぁーー失敗だッ!!」って叫んだら客席の前のほうでちょっと拍手が起こってたのが救いと言えば救い。やっぱファンはそう思うよなぁ…

 俺的点数  3点/10000点