線導入

 さーて前回で点をやったわけだが、今回から『線』に入ります。「点と線 (新潮文庫)」て松本清張かよ!って突っ込みは授業中に100回は聞いたから置いといて概要から。線っつーのは点と栄養排泄物の流れる道経絡を示します。陰陽の性質や生理機能、病理変化なんかにダイレクトに関係してきますんでその辺注意して読みませう。

☆陰陽の性質

 陰陽ってのは、ぶっちゃけ哲学なんで基本無理があります。それを中医学は活用するような感じで臨床に入れてますんで説明抜きだと誰も理解できねぇのが辛いところ。だからまぁ今回はその辺を踏まえた上で簡単に説明していきます。先ずは陰陽の関係から。

生理関係

・陰陽互根―陰と陽は単独で存在はできない。互いに同じ根を持つ存在である。
・陰陽制約―陰と陽は互いに対立しあってて、互いをコントロールし合ってる。

病理関係

・陰陽消長―陰陽は互いに同量ではなく、片方が衰えると反対は増える。(量の変化)
・陰陽転化―陰陽の増減が頂点まで行くと、陰は陽に、陽は陰に転化する。(質の変化)

 とりあえずこの4つの陰陽の関係はこれからバリンバリンに出てくるから憶えとこう。単純に考えたほうがわかりやすいから、まぁこの言葉通りに覚えてて良いと思う。
 次回はもっと細かい解説に入ります。