エンジンと燃料

★ちょっと戻って気

で、昨日の続きなんだけど、昨日書いた諸所の働きの燃料っつぅのが「気」になるんだけど、これも種類あるのね。気の原料ってのが空気って訳で、飯食ってすぐ出来るのが「衛気(えき)」で対外防御を、充分消化されてできるのが「営気(えいき)」と言って運動とかのエネルギーになります。で、これも前者が陽気で後者が陰気に属してて、そのバランスなんかも結構大切になるってもんです。
つまり「陰陽のバランスが取れている→食事や呼吸等が正常→四診にでない」てことで、自分等が診断してる四診ってのは、ぶっちゃけ陰陽のバランスを診ている以外に他ならんわけです。どこを切っても東洋医学ってのはここが基本なのですよ。

★五行学説のさわりだけね

五行ってのは、みんなの知ってる通り「木火土金水」のことなんだけど、これもまぁ出典は多聞に漏れず中国。日常生活に不可欠だったんで、最初は「五材」と呼ばれてました。「天は五材を生じ、民は之を併用す。一を廃するも不可也。」(春秋左氏伝)とあるようにどれが欠けても不可というくらい大事な代物だったらしいです。まぁこの頃の五行は暇人が少な…もとい、まだ研究もそこまで進んでおらず今の運用とはちょっち違う内容になってます。「一に曰く水、水を潤下と曰う。二に曰く火、火を炎上と曰う。三に曰く木、木を曲直と曰う。四に曰く金、金を従革と曰う。五に曰く土、土は爰(ここ)に稼穡(かしょく)す。」(書経・洪範)あんまし変わってない気もしますがまぁいいって事よ取り敢えず今日はこの内容まで覚えといてください。


明日はもちっと突っ込んで五行やります。そろそろ加藤に近づいてきましたね。よきかなよきかな。