乱れすぎる

 さて、前回で「淫」について悶着あったみたいなんで今日は簡単に『六淫』について書いていきます。エロス関係じゃないからね姐さん。

1.病気になっちゃった

 まぁ病気になるっつぅのは、以前も書いたけど体内の陰陽バランスが崩れることで病気が生ずる(調経論篇/素問)ってのは覚えてるかのぅ。これはこれで基本の一つなんですが、もうちょっと後の時代(宋代:AD1174〜)になると『三因極一病証方論』という考え方が出てきます…って言っても単に『内経』を整理しただけなんですけど。これは病因を内因・外因・不内外因に分けたもんでこれが結構一般的に使われてます。…つまり、病気の原因を「内因(七情…つまり感情ね)」「外因(六淫…外気のこと)」「不内外因(前記の2つ以外…昨日書いてるの参考に)」に分けて考えたっつぅ訳です。

2.六つすぎる

 そのうちの『六淫』について説明していくんですけど、人体を外部から発病させる原因となるものを指します。つまりは「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火」の6つの気の事です。こいつらが転じて邪気となり外感病を引き起こします。どの邪気が入ったかで病症が違うんで、それを治療に応用していくッつぅ訳なのですよ。
 

3.よこしまな風の気

 代表的な邪気として「風邪(ふうじゃと読む)」がありますけど、こいつが所謂「風邪(かぜ)」の語源になってるってのは賢明なる皆さんはもうお気付きの事でしょう。風(ふう)は年間通して現れやすいし、風は陽の邪気な為に上に昇りやすく頭痛・鼻詰まり・咽喉痛・顔面の浮腫なんかを起こします。また衛気を侵すんで発熱・悪風・発汗なんかも併発します。…なんか風邪(かぜ)にそっくりですな。でもまぁ「風邪(ふうじゃ)」の場合は顔面や肩・腕なんかの痛み痺れ・運動神経麻痺なんかも含みますし、細かく言うとちょっち違うのでその辺治療する時は注意しましょう(お前がな)


 機会があれば他の外邪の説明もします。今回はこの辺で。




 臨時収入があったんで谷口ジロー/夢枕獏神々の山嶺 1 (愛蔵版コミックス)」〜「神々の山嶺 5 (愛蔵版コミックス)長谷川哲也ナポレオン 1―獅子の時代 (ヤングキングコミックス)」〜「ナポレオン 3―獅子の時代 (ヤングキングコミックス)」を大人買い。特に「神々の山嶺」はずっと欲しかった本だけに90分で読み尽くしましたがな。で、一言。誰か俺の記憶を消してくれ!!!(滂沱)あと10年くらい放置して、記憶が曖昧になったとこでまた読みてぇ…其れ位ガンガン頭を殴られながら読む、そんな本でした。いや、多分今から2回目読みに入るんだけど。

 追記:読書欲が止まらんで、中島らも白いメリ-さん (講談社文庫)」K・チャペック「子犬の生活ダーシェニカ (よみがえる珠玉の名作)」「ふしぎ猫プドレンカ (よみがえる珠玉の名作)藤沢周平新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫)」「龍を見た男 (新潮文庫)」読了。ワシも暇な上に節操も脈絡も無く読むよなぁ…まぁ面白かったけど。あ、あと森恒二ホーリーランド (9) (Jets comics (081))」も買ってたな。